2023-01-01から1年間の記事一覧
はじめに kotobank.jp 世の中のほとんどすべてのストーリーがこのタイプに分類される。わたしはこの手のストーリーにうんざりしている。なぜならみんな同じだからだ。 気味の悪さ 未成熟者が経験を経て成熟する。クリアできなかった課題をクリアできるように…
はじめに 10月5日。普段は見ないようにしているプレバトの金秋戦2023予選を、たまたま見ていた。お題は「母の背中」。 夏井いつきさんの添削は本当にすごいと思う。 母の背は硬し吾を待つ秋夜の背 中田喜子さんの句(添削後) この「背」のリフレインなんて…
はじめに もしかしたらこのブログで兵庫ユカさんの『七月の心臓』をとりあげていなかったのではないかと記事検索をかけてみたら、やはりとりあげていないことが分かった。だから、今回はこの歌集のことを書く。 作者のことや、この歌集のことは、検索すれば…
はじめに 自動生成される俳句や短歌。それらは、語と語のなじみある繋がりを無視できるところに良さがある。日常の脳で、語と語をそのような関係性に置くことは規制されてしまう。この規制が言語ゲームのルールだと思い込まされてしまうネイティブにこそ、ラ…
はじめに 先ごろ、こんな記事を書いた ずっと、北大路翼さんの句集を写していた。『天使の涎』『時の瘡蓋』『見えない傷』北大路翼さんの俳句が好きで、あえて言うならば「清濁併せ飲む」感じが、松尾芭蕉を継ぐという矜持を感じさせてくれる。全身小説家な…
注意)今回のブログは成人向け映像作品に言及したものであり、関連リンクも貼っておりますことを、予めお断りしておきます。
はじめに 好きな物を書き写す、描き写す。これは幼稚園の頃からの習いだった。ヒーローも、キャラクターグッズも、かわいい子も、その裸足のサンダルも、夕焼けも、ケーキも。 チラシの裏に書き殴ったつたないお絵描きの域を出ないものだったが、わたしは、…
ヤンシユ来る今日はギターを弾かない日 ヤンシユ。これは季語「渡り漁夫」の傍題だ。 角川の合本俳句歳時記には 「北海道で、春先鰊の漁期が近づくと、東北地方の農民が、出稼ぎにぞくぞくやって来る。これを渡り漁夫または「ヤンシユ」というのである」 と…
はじめに 理解とは現象を名づけること、ということになっている。 「あの空の七色のアーチは何かしら」「あれは虹さ」ここで、「虹」という名を知ったことで、それまでその名前を知らなかった人の知見の変化量は「虹」という名前が増えただけのことだ。 だが…
ことあるごとに思い出す。熊谷守一さんの作品は言葉によらない俳句であると思う。わたしは既に、熊谷守一さんについてのまとまった感想ブログを書いていたと思っていたのだが、過去記事検索してみると、まだ手付かずだった。 熊谷守一さんと高野素十さんとを…
はじめに 昭和十二年一月七日発行 新潮文庫の『井泉水句集』は、いただいたものだ。この中の 星が出てくる砂にソーダ水の椅子 (p145) は、わたしに「キュビズム文」なる方法論を授けてくれた一句であるが、それはまた別のお話で。 わけのわからない衝動 座右…
はじめに この本を借りて、読み通せなかった。 www.msz.co.jp理由は、こうした海外専門書にありがちな、妙に砕けた個人的エピドードの挿入頻度もさることながら、痒い所に手が届かない歯がゆさに、我慢できなくなったためである。 もちろん、本書に期待する…
はじめに 先だってのプレバト(2023年1月26日放送分)の俳句で夏井先生が「写真俳句の評価基準」をおっしゃっていて、ひじょうに納得がいった。夏井先生の評価基準はブレが少なく、ひじょうに理論的で、的確な添削と相まってひじょうに説得力がある。…
はじめに 「無我」とは全てが「無常」であるとの認識により導き出される姿勢であり、「無常」とは「縁起」という存在論が示す解答である。 宗教とセミナー(余談) わたしは存在論として仏教の法のラインに立つ者であることを自覚している。つまり、仏教を直…