望月の蠱惑

enchantMOONに魅了されたので、先人の功績を辿って、自分も月へ到達したい。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

私的華厳2 カオス・ノモス コスモス・アンチコスモス カオスモス

なんとなくはじめる 井筒さんの「アンチコスモス」は「コスモス」から捉えた「カオス」の性状を示す。 コスモス→カオス=アンチコスモス 中沢さんの「反コスモス」は「余剰せるコスモス」だが、それは「ノモス(差異の共時的大系)をはみ出したコスモス」で…

窃視0度の触角 ―ジャック・デリダ『触覚、』からモーリス・ブランショ『謎の男トマ』への序説

今回のブログに先立ち、私はいかなる性犯罪にも肯定すべきところはまったく無いものと否定し、断罪する立場にあることをあらかじめ表明します。 はじめに 2月5日 デリダ『触覚、』読んでたらブランショ『謎の男トマ』読まねばと思う。引用だけでもうたまら…

接続詞 ―「間」にある主観

はじめに 自明のこと。だが、自明、だからこそ、それを抜きにし、ては、伝わらないことが。 むしろ、「接続詞」だけが、私を構成しているといえる、ので、はないか? 接続詞は記号に擬態した感嘆詞である さらに、また、感嘆符(!)ですらある。 繰り返す、…

井泉水句集(新潮文庫版) 付録 俳話より

はじめに 前回に引き続き「自由律俳句」だ。 私の手元にある荻原井泉水さんの句集は新潮社版の昭和12年1月7日の版で、昭和4年から昭和9年、鎌倉在住の頃の句を集めたものだ。昭和9年に五十歳となった井泉水さん的にも、よいまとまりの期間だったのだ…