はじめに 『意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論』は、2015年5月25日に第一刷で、同年7月１０日に第三刷までいっている、人気のある本だったらしい。 「いつ生まれるの？」「今でしょ！！」（え～～～～ 今さら……） ……結論からいって、「いつ」…

第一 十六種の記憶形式 ミリンダ王（以下ミ）「記憶っていうのは、いくつの出来方があるのかな？」 ナーガセーナ（以下ナ）「十六種類さ。一個ずつ説明しようか？」 ミ「是非」 ナ「①自覚的回想 ②外部からの助成 ③強烈な印象 ④しめしめ、という気持ち ⑤損し…

はじめに 『東洋哲学覚書 意識の形而上学 ―大乗起信論の哲学』井筒俊彦著 を読んで、新たに拓けた知見について記す。 問題意識 こうした本を読むとき私はいつも以下の問いを解決したいと考えている。 「真如はなぜ分節するのか」 真如の私的定義 私にとって…

はじめに 今週は『意識の形而上学』を読んで、意識や、真如がなぜ自己文節する性質をもっているのか、についてとことこん考えようとしていたが、とくにこれというきっかけもなしに、無性に、「今の五人のこぶしファクトリーの歌が好きだあ」と、言っておきた…