漫画
はじめに 小椋冬美さんという少女漫画家を、私は「りぼん」誌上で知った。登場する男子に感情移入をして、髪型を真似たりもしていた。 主人公となるのは、みな、自分の本心を人に伝えるのが苦手な若い男女で、そんな自分のことが嫌いだったり、「性格だから…
「君が言うのは頭の恐ろしさにすぎない、私が言うのは心臓の恐ろしさだ」夏目漱石『行人』 はじめに 以下に挿入される「怪談」の断片は、人生というTLで見かけた「どなたかの話」です。本来ならば正確な出典を記して引用するべきですが、すべてがうろ覚え…
S君のレクチャー S君に「涼宮ハルヒの憂鬱 一期放送順第6話・8話『孤島症候群(前後)』」の話を聞いた。 この「ミステリー回」の説明をするにあたって、S君からこの作品の基本事項をざっくりとレクチャーしてもらった。 ハルヒさんは、たいくつでストレス…
でかい月が見られるそうだ news.livedoor.com 月に吠える は朔太郎。 古書古本 dessin:萩原朔太郎詩集「月に吠える」名著復刻全集(近代文学館) 満月の人間に及ぼす影響なんかは、検索すれば五万とでてくるし。 月といえば失踪。 梶井基次郎『Kの昇天』 K…
はじめに 意識は身体感覚の総体から生じる。その総体とは「脳」に集約される。意識の痕跡が記憶となる。 『変身』 毒虫の脳 一夜にして毒虫となったグレゴリ=ザムザが、昨夜までの記憶を持っているということは、人間の脳の形が保存されていなければならな…
吉野朔美さん4/20逝去 2016年(平成28年)4月20日。病気のため亡くなった吉野朔美さん。謹んでご冥福をお祈りいたします。 私にとっては「月下の一群」「少年は荒野をめざす」の作者さん。特に後者の印象がとても強かった。そこには様々な「愛」の形が描かれ…