でかい月が見られるそうだ
月に吠える は朔太郎。
古書古本 dessin:萩原朔太郎詩集「月に吠える」名著復刻全集(近代文学館)
満月の人間に及ぼす影響なんかは、検索すれば五万とでてくるし。
月といえば失踪。
梶井基次郎『Kの昇天』 Kの昇天 - Wikipediaドッペルゲンガー案件でもあり、肉体を離れた魂の飛翔の話。 いわば 月を目指したイカロスの話だった。
場所は砂浜。となると、稲垣足穂にも一つあったはずだが、確証はなし
月と砂浜はよく似合う。どうしたって、海に呼ばれるような気になる。砂浜に、突然消える足跡の、海へ向かったものなら入水。では、海から上がってきたものならば?
昭和40年代には「蒸発」と言っていた。
『怪奇大作戦 第十三話 氷の死刑台』「……蒸発してみませんか?」
高度経済成長期、会社の歯車となり家庭に居場所も失った男たちはこぞって蒸発したがったものだった
『ウルトラQ 第十二話 鳥を見た』「俺もつれていってくれ!」
『ウルトラQ 第二十四(二十八)話 開けてくれ』「オレも連れてってくれぇ!」
青い月の夜には、異界との扉が開く。人間にとってその扉は「死」へ通じているようだ。
「ペテン師 新月の夜に死す」
月に憑かれたピエロ その足取りは…
『あしたのジョー 第十七巻』
砂浜に消える足跡に戻ったところで、酔狂な月ブログお開きといたします。