はじめに
野中さんのことは、たくさんの方が書かれていて、心配していらっしゃる方も少なからずいらっしゃいます。私もその一人です。9月14日のブログから、これまでになかったほど更新が停止し、22日の「ツアースタート」の更新の後には、はっきりと変化がありました。
今回のコンサートツアーで、新たな挑戦に佐藤さんと交代で取り組んでいるということもあり、その練習に集中していたのだろうといわれていたりします。野中さん自身が、ブログ、インスタの更新頻度の低下について、「疲れている」「病んでいる」「悩んでいる」などのマイナスの憶測を、「自分の自由にすることの自分らしさ」という気分をアピールすることで、払拭してくれています。
それでも「心配」なのは、野中さんが常に「自分をルールで縛らなければ生きられない」のではないか? と感じてしまうからです。
依存体質
野中さんは、寂しがりで、自分のことを気に留めて欲しいという想いが、とても強いように感じます。ですが、相手の負担になりたくなかったり、その場の雰囲気を乱すようなことはしたくないという気持ちも強く、結果、「巻き込まれる」というスタイルで、自分の存在をアピールすることが多いのだと思います。
2018年のクリスマスイベントの「クイズ うちの娘はモーニング娘。」の中で、野中さんは、妹の反抗期を悲んで、よりいっそうくっつきにいくことを暴露され、母から「妹がおびえています」と注意されていました。
ブログによれば、野中さんと妹さんとは年が離れていて、一人っ子の期間が長かったそうです。
構われたいけど、空気を読んで手のかからないようにしていなければならない優等生タイプ。そして、自分のしたいことを我慢して、年の離れた妹の面倒を見てあげることに喜びを感じる性格。(いささか単純化しすぎとは思いますが)
帰国子女の悩み
日本に帰って来たばかりの時は最初はバシバシ思ったことを発言しちゃってたからみんなにビックリされていたかもなおすのが一番大変だった!
という野中さん。でも、DVDや配信動画を見ている限りでは、いつも控えめで、はにかんでいて、前に出るのはバラエティーゲームの時ばかり。でも、本当は違うのだということがメンバーに指摘されていたのが、Dマガvol.122 のバンガローでの「モーシップゲーム」の場面でした。
相手からのレスポンスを得て、どうやら相手の位置を特定できたと確信してドヤる野中さん。それは、おそらくアメリカ時代の姿と重なるのではないかと思うのです。そしてそれは、Dマガvol.101川口湖サマーキャンプのバス内で行われた「ウザいしりとり」での回答
「こんなことイルカに説明してもわかりますけど」
「これに関しては私の言ってるほうがあってるよね」
「また「る」だ」(うろ覚え)
のドヤる感じの板のつき方から「これが素なんじゃないかな」と匂わせていた部分でもあります。
因みに、河口湖キャンプは、野中さんの素の対応の部分と、注目されたい欲の部分との両方が見られてとても好きです。絶対に寝坊しない。という点も取り上げられています。
日本の習慣に対応するために抑え、律してきた窮屈な自分を、9月15日以降、少しずつ、解き放とうとしてきたのかもしれないと、思いました。
共依存
以前、毎日のように更新していた当時のブログで、ずっと気になっていたのは「みんなに聞きたい」「どんな私が好き?」という「自分への要望・願望を質問しすぎる」姿勢です。私はそういった文言を読むたびに、野中さんのしたいことをすればいい。と、思っていました。
「相手の望みを適えたい」という想いが強すぎるのではないか、と思ったのです。自分のしたいメイク、したいファッション。歌いたい歌。やりたい企画。そこには、野中さんという存在が反映し、それが野中さんを形成していくはずです。それに魅了され、推していくのがファンだと思います。
相手の望み。ファンの望み。メンバーからの望み。会社からの要望。そういった要望にきちんと応えることが自分の望み。人の喜ぶことがしたい。みんなのためになることをしたいという優しさと覚悟。
ですが、それをする「自分」はどこにいるのでしょう。依存されなければ自らの存在が朦朧としてしまうと恐れるのは共依存のようです。
夢を見、夢を見せる職業
2015年から始まりましたが、ダイエットに一生懸命になりすぎた結果、毎食サラダチキンから始まり→毎食ヨーグルト→毎食水という段階を踏んでどんどん固形物を食べなくなりました。楽しいこと(当時は食べないこと)を極めたがる性格がゆえの行動でした。それが達成感に繋がってたので悪い思い出には感じないけど、基礎代謝が減るので体力もなくなりました。究極まで筋肉、基礎代謝を減らした結果怪我をしやすくなったり、もちろんどこかのタイミングでは食べないといけないので食べたら普通の量でも自分でびっくりするレベルで太ったりむくんだりしました。当時は筋肉量が少ないことは理解していなかったので、暴食してないし普通に生活してるのになんで?!と思ってました。今年の前半で、ついに体調まで崩してしまって、症状としてむくみが大きくでてました。身体を根本から改善するため、調べた結果、筋肉をまず付けないといけないことにやっと気付きました。遅くてみなさんに申し訳ないです。
www.youtube.com アイドルの世界に身をおくことは、常に「評価」の対象となることです。アイドルグループに身をおくことは、つねにメンバーと比較され順位をつけられつづけるということです。
ピアノ。英語。アクロバット。加入当初にプロフィールを見て、これは佐藤さんを脅かすために入ってきた人だ。と思ったものです。さらに、ドジっ子属性もあって、鞘師さんをも継ぐ逸材か! と。
歌を任されることも増えて、バースデーイベントも「歌」中心で組み立てるようになりました。20周年で披露した小田さんとの歌や、ハロプロ紅白歌合戦での広瀬さんと歌なども、とてもよかったと思います。英語に関する外仕事もしています。ameblo.jp ピアノ。これはつらいことが多かったでしょうが、またピアノを弾くのが楽しくなったとブログに書かれていました。
野中さんは、もっともっとみんなに褒められて、もっともっとみんなに認められていい人だと思いますし、野中さんもそれを受け入れていいと思います。
アイドルは自分に夢を見る職業だと、思います。その夢がみられなければ、つらいだけなのではないでしょうか。
さいごに
近頃再び、野中さんが「感想を聞かせて」と書き始めていることが気がかりです。ameblo.jp 自分のなかで、何かの峠を越えた、という実感が最近のブログから読み取れるのですが、逆に「自由の刑」に処せられているような感じがしているのです。ameblo.jp 好き勝手やって、自由で、ブレてるみたいに見えるかもしれないけど、それが私なんだ。
そう書く野中さんの周りに、檻が見えるような気がしています。
私のなかで、野中さんの危うさを強烈に印象付けたシーン。それは、2017年のバースデーイベント内での「催眠術」のある場面です。
催眠術師の方が、指示を深層に届かせるためにかける予備的な催眠状態において、催眠術師の言葉を待っているときの、忘我の恍惚ともいえる表情。常に、人の望み、他人からの言葉を待ち続ける野中さんの象徴的なシーンとして銘記されています。
自分の理想。自分の夢の自分と、現実の自分とのギャップをどのように埋めていくのか。それはアイドルにとって日々、切実なストレスとなることと思います。おかしな、自己啓発などにはまることなく、そのギャップと対峙していってもらいたいと思います。
アイドルが自分に夢をみる職業なら、その夢に巻き込まれたいと願うのがファンだと思います。野中さんの夢の求心力の強さを、私は信じて止みません。
おまけ
トレーナー、栄養管理者、ライブや練習後にきちんとマッサージができる専門家、メンタルケアの専門家。そういう体制は、会社にはないのでしょうか。体力集団という称号をも得えた彼女たちへのケアは、日本代表レベルのアスリート並とすべきだと思います。