望月の蠱惑

enchantMOONに魅了されたので、先人の功績を辿って、自分も月へ到達したい。

壁 佐藤優樹さんと夢の森

佐藤優樹さんの発言(正確な書き起こしではありません。すみません)

私、「壁」っていうのは、触れる壁で、ぶち破るもんだと思ってたんですよぉ。ぶち破って越えて行くもんだって。でも、本当の「壁」って、違うんですね。

「壁」って心臓が痛くなるってことなんですよ……

モーニング女学院放課後ミーティング 2016年9月11日 第231回

心臓

 優樹さんの「心臓」といえば、コンサート前に「ぽくぽくする」場所として有名です。佐藤優樹のエピソード - ハロペディア

喪失感

 佐藤優樹さんが、天性の嗅覚と、すさまじい努力とで、与えられた課題、自らに課した課題をモノにし、数々の壁をぶち破ってきたことは、周知のことです。

この春のツアー emotion in motionでは、もはや佐藤優樹さんの試験的な歌唱法や振りについて、的確な批判をしてくれる人がおらず、「つまらなかった」と公言していました。(同ラジオ 2016年7月9日 第222回)

 それは、佐藤優樹さん自身が、鞘師里保さんという指標を失い、自らに課題を設定する指針を亡くしたまま、通り過ぎてしまったのだということだと思います。

心配なこと 

 佐藤優樹さんは、自分にvisionが無くなったら、モーニング娘を卒業する。と断言しています。(2016年5月7日 横浜)このときは、「だから、まだやめません」という流れだったのですが、以降、佐藤さんの発言には、ネガティブなものが目立っていた印象があります。この春ごろから、咽喉の調子がわるく、「アレルギー」「声変わり」「心因性」などの原因が取りざたされているとこでもあります。病院で、声帯の状態を診断してもらっているようでもあり(※)、その結果、活動を続けているわけですから、大事はないとは思うのですが、今週のラジオでも、声が掠れ具合が、心配です。

(※)2016年7月30日 au ヘッドライン アイドルもういっちょ! 

通過儀礼

 壁とはぶつかって突破するもの。

 その時、自分のこれまでの経験を最大限に発揮して、その壁に向かい、最高速度でぶつかって、壁を破り、大きな達成感と充実感を得ることができるはずです。これまでやってきたことは、間違いではなかった。無駄ではなかった。と確信できる瞬間です。そして、一つ成長した自分を実感できるのだと思います。佐藤優樹さんが、これまで経験してきたものも、こういう「壁」だと思います。

 けれど、今回佐藤優樹さんが感じているものは、「心臓が痛くなる」ものなのです。佐藤優樹さんにとっての心臓は、自分の中心で正直な自分の座なのだと思います。そこが痛むというのは、自分自身が痛みを覚える何かを、行わなければならないのだという、強迫観念にもにた決断を迫られているのではないのかと考えました。恐れ、不安、恐怖。成人となるための通過儀礼のようです。

壁と森

 自分を高めることで、突破できる壁ではない。

 これまでの自分のままでは通過できない壁。それは、ぶち破る目標物としてはあまりにも、巨大で曖昧なものなのです。奇妙な口をあけたトンネルとか、もしかしたら、佐藤優樹さんが悪夢としてあげていた「森」なのではないかと考えました。(バースデーDVD2016より)

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 そこを通過するためには、これまでの自分、自分を支えてきたもの、自分が大事にしてきたものを、捨てなければならない。そんな選択と決断を迫られているのではないのかと、考えました。

決断

 自分を変えること。そして、それが正しいのか、無駄ではないのかを、現段階では判断できず、森の深さも不明で、その先が自らの求めた場なのかも分からないのに、そこを通らなければどこにもいけない。

―本当の壁って心臓が痛いんですよ。

 佐藤優樹さんは、この森に立ち向かうことを決めているようでした。(「だから、私、明日から暗くなるから、笑わせてねっ」(同ラジオ))

おわりに

 この森で、佐藤優樹さんは、新しい誕生日をもらったそうです。
 その森の向うにモーング娘。'17があればいいなと思います。また、そうでなかったとしても、ずっとおいかけていくと思います。

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