望月の蠱惑

enchantMOONに魅了されたので、先人の功績を辿って、自分も月へ到達したい。

1995年3月 FULL METAL Synapse より

  • 言葉にする迄が半分。それを排泄するまでがあと半分
  • 自由は他人の鼻が始まるところで終わる(角川ポケットジョーク集)
  • 家を捨てよ、親を捨てよ、夫を捨てよ、自尊心を捨てよ、禁忌を捨てよ
  • 忘れることは無意識の回避であり、余剰は欠落の自覚である
  • 闇の中には全てがある。光にあるところでは、全てが囲まれている
  • 永久反復無制限。疲労こそが記憶だった
  • 善悪の二元論。モラルの地平での誤謬が全ての悪しき物を産んだ
  • 時計を外す。理性を外す。禁忌を外す。そして下着を外して快楽を得る
  • 楽しみより悲しみ。余剰よりも欠落。平安よりも闘争。表現よりも沈黙
  • 甲殻類的人間。花粉、紫外線、害虫、ハウスダスト、車、他人
  • 触るものをみな、金に変える能力を身に着けた王は、自らの首を掴んだ
  • 長い空白の記憶はタイトルだけの容積しか存在しなかった
  • 覗きは神の視座。不在の存在。冷静な観察に逆上した性器の分断
  • 避ける人間は避けられる人間である
  • 逃避としてのフェティシズム。本質としてのフェティシズム
  • 現実を直視し、軽視し、無視せよ
  • 思想はウィルスのように増殖する
  • 蒸気と歯車で理解したものを、電気とICとで解釈しなおす
  • する前に弁解を考えると、行動は変質してしまう
  • 独りの欠席は出席と同じ。独りの出席は欠席と同じ
  • 身近を体験するには原始的手段によるしかない
  • 時代とは、経験とは、自分とは       過去のことである
  • 本当の自分を晒して生きていくのは下品だ
  • 未来に備えるため現在を空疎にするのはナンセンスである
  • 無限の世界を体験するために眠る
  • 家具を備え部屋を住みよくするには、家の建て替え時期が迫りすぎている
  • 朝の不愉快さは限定された肉体の不快感である
  • 暇とは魂の尊厳に関わる問題である
  • 結果と過程の双方に満足することは不可能だ
  • 目的と方法と手段に、正しい順番はなく、正しい区分もない
  • 自分を貫く信念とは、方法を一つしか知らない無知蒙昧さである
  • 未成熟であることと、無邪気であることとは違う
  • 将来に目盛りがついた時から、身体も重くなる
  • したいようにさせることがしたいことなのだとしたら、捨てられるべき
  • 神ですら偏在する。幸せも悲しみも、金銭のように偏在している
  • 総体としてのエントロピーは減少していく
  • 理解する脳。想像する脳。消費する脳。消耗する脳。
  • 個人的内乱。限られた革命。亡命の可能性。
  • 外を変えて内に浸透させるか、内を変えて外を変革するか
  • 変身は変態でなければならない
  • 夢枕に立ったアイドル。覗き込まれる快感
  • 名前健忘症。しぐさ、表情、状況。名前だけは再生できない
  • 暖かさよりも冷たさを。共感よりも反感を。親しみよりも憎しみを
  • いかにして生きるか。いかにして死すか。思い通りになるのはどちら?
  • 確率と順列。数学的時間には涙の入り込む余地は無かった
  • 復活は難しい。本人にとってではなく、周囲の者にとって
  • 想像する。夫を裏切る妻の罪悪感を解消すること
  • 信じる。明日よりはマシだ
  • 悲しむ動物、思い出す動物、空想する動物、全てを喰らう動物
  • 満ち足りることには鈍感であり、欠乏には敏感であること