望月の蠱惑

enchantMOONに魅了されたので、先人の功績を辿って、自分も月へ到達したい。

だって~ わたしたち~ アンジュル部ですからぁ~~

はじめに

アンジュルム DVD MAGAZINE vol.21 「飛び出せ! アンジュル部!」は、見れば見るほど面白いなと、思います。「学園コント」と銘打ってはおりますが、楽屋やコンサートのMCなどの雰囲気そのまんまという感じがしました。

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さきごろ、新体制が発表され、和田さんの卒業を間近に控え、新メンバーの太田さんと伊勢さんを加えて、このような「アンジュルムとはこういうグループだ」という雰囲気を前面に打ち出したDマガがあることは、この上もなくうれしいことです。

コンサートにおける凄み、熱量、ラスボス感とは、また別の、いや迸るパワーをバラティベクトルに集中砲火させた、やりきる力。に圧倒されました。

今回は、そんなDVDを見た感想を、メンバーごとに書いてみたいと思います。

※ちょっとずつ内容に触れていますので、これからこのDVDをご覧になる方はご注意ください。

竹内さん

 喉が強くて声がいい。声を張れば、だいたいは成立する。その上激しく動く。キャラに入って気持ちを作っていた上國料さんの「素」を引き出す廊下からの「叫び」はすごかった。いつだって越えてくる人。それが竹内さん。笠原さんへのちょっとした駄目出しも笑い声で暗くさせない。安心感。

佐々木さん

 振り切れた佐々木さんは、おそろしいほどの破壊力で迫ってきます。まず表情がただものではない。黒板で名前に点が被った時のダンスしながらの謝罪に「よい人感」がにじみ出ます。室田さんとのコンビにマッチアップの真髄を感じました。「こしあん」おもしろうございました。お約束の後の「ハイッ」が、好きです。

上國料さん

 ナルシス萌をやりきることができるようになった上國料さんは、かっこいいです。フリには必ず応えること。船木さんが釦を押し間違えた結果であろうとも、何度でも。同じことでもやりきること。そこに笑いが生まれる、というのはさんまさんが実証しているところです。うざいいじりにキレ気味で応じる上國料さんが好きです。船木さん、竹内さん、勝田さん、それぞれとのコンビ芸が光りました。

船木さん

 カントリー劇場魂は不滅ですね。嗣永さんのイズムを受け継いだ船木さんにとって、この現場は第二の主戦場。キューティー結さんのガッサガサの声が愛らしいです。室田さんとのシュールな絡み、おもしろかったです。SEを巧みに操作しながら、川村さんのよいところを引き出すあたり,さすがです。でも、なんといっても印象深かったのは、自分の席に戻ったときの椅子の扱い方です。椅子を一切みないで、右足、左足で椅子の脚を巧みに引き寄せて座るところ。やんちゃな女学生感出てました。

室田さん

 リズムの鬼。ラップもダンスも、SEの扱い方も。躍動と静止の間合いが絶妙すぎました。押してもよし、引いてもよし。相手の思い通りには絶対に進ませないダンサブルトリックスター。それでいて、強く主張する威圧感は微塵もなく、パフォーマンスで魅せるまさに守護天使。前に出て踊ろうとしたタイミングで音消える、の天丼を躊躇する川村さんに「ここは任せたぜ」とクールに傍観を決めこむ室田さん。参謀でした。

川村さん

 ファンです。あまり無茶は得意じゃないけれど、フラれた以上は全力でやりきります! の後の、精神的ダメージを受けて自分の席にもどりながら、もう笑うしかないという感じが大好きでした。メンバーの回答潰しにめげず、魚を描く度胸といい、さあ、声張るぞ! という度胸の決め方が好きです。信頼度ナンバー1。

中西さん

 やさしさのにじみ出る中西さん。このDVDではあえて新メンバーを目立たせようと見守り、一歩下がっていた感じが素敵です。廊下から走りこんだ後の竹内さんと、おちついたトーンで話す大人な感じもよかったです。

笠原さん

 アンジュルム唯一の常識人を自負していた笠原さんも、ここではすっかり「ヘン」な人です。彼女が繰り出す「キャラ」はいったい、なにを手本としているのかとても気になります。ハードロックで、パンクで、ラッパーで、オタク。案外、彼女がアンジュルムのもう一方の軸(他の一方は不明)になるのではなかろうかと、思っています。

勝田さん

 磐石感といえば勝田さん。ときおり魅せるキュートな笑顔とノリが好きです。上國料さんいじりだったり、空気を読まないようでいて読みきっているかのような立ち居振る舞いからは、目が離せません。新メンバーの入部テストの採点をおこなうクールな視線は、未来を見据えています。

和田さん

 顧問の和田先生。部員を見つめるまなざしは、まぎれもなく慈母でした。みんなが真剣にふざけているのを、座って静かに微笑み、ときに大笑いしながら見守っていました。自分が抜けた後のグループをそこに重ねていたのかな、などと思います。このDVDでは、多くを語らず、はにかむ乙女かのようなリアクションですべてをかっさらっていく存在感は、まさに唯一無二。さすがリーダーと思わせるものがありました。

太田さんと伊勢さん

 新メンバーの二人。先輩達の徹底して「イッチャッてる」感に唖然とする場面もありながら、「やらなきゃ進まない」という圧の中で、殻をいくつも破っていたように思います。中途半端はかっこ悪い。そんなイズムをひしひしと感じたのだろうなと思います。

 ダンスはキビキビしていて、カメラアピールも堂に入っていました。普通ここまでできないよな。と感心しつつ、先輩達にかき消されないようがんばっているところが、とてもよかったと思います。

おわりに

 このDVDを見たあと、なぜか、モーニング娘。'17 DVD MAGAZINE vol.100の「ようこそハル先輩」と、モーニングみそ汁のMVを、立て続けに見ていました。

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