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望月の蠱惑

enchantMOONに魅了されたので、先人の功績を辿って、自分も月へ到達したい。

ゲシュタルト崩壊の噂 ―私なんてタワシみたいなもんじゃない

都市伝説 鏡に向かって毎朝「あなたはだぁれ?」

 昔、流行ましたね。

jyouhonet.com

ま、こんなもんじゃ、「私」崩壊しませんけどね。もともと渦巻きみたいなもんだし。

「お前は誰だ」

 催眠を扱った映画にこんなのもありましたね。


 萩原聖人さん。名演です。淡々と問い続ける。「お前は誰だ」

 名前を応えても「お前は誰だ」職業を応えても「お前は誰だ」「お前を取り調べている警官だよ」と言っても、苦笑まじりに「お前は誰だ」そんな繰り返しにカッとして、暴行を受けた後も「お前は誰だ」「お前は誰だ」問われるほどに追い込まれ「お前は誰だ」、恐慌をきたしていく「お前は誰だ」人々。そうやってガタガタになった「俺は誰だ」自我の奥に、仕込むわけです。後催眠暗示を。

哲学的?

 いいえ。全くそんなものではありません。「お前は誰だ」という質問が、乱暴すぎる。「お前は誰だ」に対する答えは、TPOに応じて変わるもので、場が無ければ私も確定しない。差延なのであるといってみる。

無自性空

 カーズとか見ないけど見ていて、車が「俺は自動車さ」と名乗るとき、その名乗っているのがバンパーなら、「お前はバンパーであって、車ではない」と言われるし、エンジンならエンジン。コンピューターならコンピューターだといわれるだろう。自動車とはざっと三万個の部品から構成されているらしい。その一個一個が自動車と名乗ることはできまい。(ふと思う。設計者の統制的理念には「自動車」がある『これを実在と呼ぶか否かはおいといて』。そこに、材料、技術、経済、といった「モノ」の制約がつき、三万点の物の集積として、「自動車」に似た集合体が出来上がる。だがこれはまた別のお話)

 フジテレビの菊池Pさんは、「辻ちゃん一人でもモーニング娘。」といってロケには辻ちゃんとゲストのみというモーニング娘。特番を作っちゃったけど。

3度目が今年の春、サルティンバンコとは名ばかりの「緊急中澤スペシャル」人呼んで「辻スペシャル」(笑)あまりにモーニング娘。のスケジュールがな かったのを、監督が大笑いしたのがはじまり。メンバーには極秘の辻ロケが重ねられ、本番当日も娘。用の別台本まで作って。ロケVを観ながらのありていなゆ るいスタジオバラエティを想像してスタジオ入りした娘。たちはモーびっくり!でもいちばんわかってなかったのが当の辻本人だった(笑)。生演奏での「恋愛 レボリューション21」もミニモニ。も、そして後藤がちょーサイコー!

KIKCHY FACTORY

 自称miyakotamachiでは弱いのでいただいてきました

 生まれる前を知らず、死んだ後も分らず。五臓六腑に不確かな記憶を詰め込んだ体裁で、フワフワと生きているわけです。今日の自分と明日の自分は違っている。本当の自分を探して、今の自分を変えたくて。っていうその基本形事態が曖昧なので、誰かにOKといってもらいたい欲望が常にある。承認欲求。オルガナイズされたいの、権威からのお墨付きをちょうだい。といって、

いただいてきました。

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なんか、情けないな。で、「お前は誰だ」

天使のたまご 質問返し

「あなたはだぁれ?」「君は誰だい?」

dic.pixiv.net

 名前にこだわらず、役割にこだわらず、「誰か?」との質問は「誰になりたいのか?」との問にほかならず、それは「あなた」なのだとの回答を、永遠に迂回することで成り立つ、成就せざるコミュニケーションの一形態なのである、といってみる。

 また、反復によるコミュニケーションの希求と絶望については、

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「縛ってよ」を。

どちて坊や

 「私」というやつは、起源問に弱い。一休さん(アニメ)のどちて坊やには、一休さんまでもが逃げるしかなかった。

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 彼は、「お前は誰だ」とは問わない。ただ、延々と「どちて」を繰り返す。だが、それは失われた起源へと遡り、ずんどこの恐怖を白日のもとに晒すことになっている。ということを大人たちは知っている。「だから、○だから○なの!(弩)」で、逃げる。「なんで○だから○なんですか?」殺すぞガキ!

 ただ一人小夜ちゃんだけが、愚鈍に一つ一つの「どちて」に丹念に応え続ける。そのシーンは感動的だ。「ふ~ん。そうなんでちゅか」といったかどうかは定かではないし、これはタラちゃん風でもあるのだが、確か、小夜ちゃんの対応で、どちて坊やの質問が止んだのである。仮に、どちて坊やが、ずっと「お前は誰だ」と尋ね続けていたなら、小夜ちゃんもまた匙を投げていたかもしれないのだが。

もちつもたれつだから

 「お前は誰だ」や「どちて」は、相手を求めているように感じられる。だから、求められた相手には応えようとする。律儀だね。相手への印象をよくしたいという心理に、詐欺師はつけこむ。
 だから、断るときは、テンプレで、「いりません。いりません。いりません。いりません。いりません。いりません。お前は誰だ。いりません。いりません」というマシンになればいいのだ。コミュニケーションの拒否こそが一番。(ああ、しかしマシンとの対応によって洗脳されたりコミュニケーション不能になったりするあたり、心はマシンじゃないのかしら? これもまた別のお話)

 だが、「お前は誰だ」は、ずっと残る。「俺は誰なんだ。俺はどこへいくのだ。俺は何者なのだ?」その問い方は、もともと答えられない形をしているのだ。そんな質問をまともに取り上げるのがお人よしすぎるんだ。「で、お前は誰だ」

父だった

洗脳について知りたいなら、いとうせいこうの二冊を読めばいい。そのうちの一冊には、「起源問」に対する答え方も書いてある

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 言っちゃえばいいんだよ。「父だった」私はお前から生まれた。「母だった」息子よ。とか、いっちゃって、いっちゃえば、いってるほうが、どっかいってくれるって。まともに応える必要はないんだからさ。

 「お前は誰だ」という問の優れている点は、相手にしゃべらせること。「どちて」だと、問の対象がどんどん変わっていくから、その気になればいくらでも続けられるの。しかし、「お前は誰だ」は、それほど長くは続かない。それでいて、長いこと縛られることになるから。だから、いっちゃえばいいんだって。「サキだった」「アシカだった」「タマだった」とかさ。

 洗脳関係での、反復なら

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「もう少し詳しく説明してくれないか」「君は理解されたいんだね」「よくわからないな」とかいう質問のループにはまっていくシーンが好きだった。

逆転

「お前は誰だ」

「いやですよ。あなたの妻じゃありませんか」

「お前は誰だ」

「あ、お父さん。お父さん。おじちゃんが。なんか変!」

「お前は誰だ」

「ずっと昔から、運命の糸でつながっていたんだよ、僕達。やっと会えたね」

「お前は誰だ」

「虚無だ」

「お前は誰だ」

「お前も頑張れよ」

「お前は誰だ」

「大天使ルシフェルの小間使いを首になったばかりのものだ」

「お前は誰だ」

「いいから、結婚しよ」

「お前は誰だ」

「うるっせい。今、それどこじゃねえんだよ」

「お前は誰だ」

「なんだと、ここにいるのがお前なら、俺は一体だれなんだ」

おあとがよろしいようで。

以上を踏まえて

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