ベーシックインカムノオト（妄想気味）

　たんに制度の問題ですが、その制度が要求する社会構造というものがあり、それに適合した生活様式が生じます。幸せの基準が変わり、犯罪の質が変わりますから、文化芸術のタームが転換します。　現在の政府機関や官僚機構を大幅に簡略化して「ほとんど革命だな」というくらいまで変わると面白いですが、それは無理でしょうね。

　ベーシックインカムというと、かつて、奴隷に労働をさせて、それ以外の人は、芸術や思索にいそしんだという社会が原型で、完成形でしょうね。（奴隷制度は×ですけども。奴隷と労働者との差についてはまた考えてみよう）

　大企業や個人が、使い切れないほど蓄えた分を、国が吸い上げて正式な国民全員に配分するというシンプルな制度です。慈善事業や、寄付などでは、貧富の格差はなくなりませんから、国がソフトな財閥解体、的にお金を吸い上げればいいのです。

　国家権力に反逆しにくくなるのがいやなら、この国の国民であることをやめさせていただく自由は与えられているのですから、その権利を行使させていただきます。

　日本は、マイナンバー制度になっていますから、そういった施策は実行しやすいでしょうね。あくまでもソフトに。富裕層に資産を投げ出すようにという制度を主張すると選挙に落ちるから、社会保障を一元化することで、官僚や役人の業務と人員を大幅に減少させ、浮いたお金を原資に回す方式をメインにすればいい。

　それでも、月に１０万２０万で、医療費１０割負担は不可能です。健康保険分は配当に回さないようにしておきましょう。

　生涯現役が良いことだ、みたいな政府答弁を聞くにつけ、がっかりします。５５歳定年で、老後は貯蓄と年金でしたいことをする。どっちかといえば、そっちが良いのに決まっています。

　日本でベーシックインカムを導入するなら、月５万円ほどになるそうです。家賃がただで、固定資産税がただで、無保険で、自家用車を持たず、もちろん病院の世話にならない生活が続けられれば、十分ですね。夫婦二人で月１０万円を、水道光熱費と、食費と、趣味のみに費やす。手取り年収２４０万円。所得税ゼロ、社会保険料ゼロ。貯金は、とっくにマイナス金利になっているし、政権交代しても、最低限この水準を守ってくれるとこじゃないと、困る。

　企業は国民のためにフル操業していただき、海外への転出は日本に対する裏切り行為、日本国民に弓を引く行為として、大きなペナルティを課す。労働力としては、工場のオートメーション化を大々的に推進する。また、一定量までは、ベーシックインカム分を給与とみなせるので、ロボット化するコストに見合わない軽作業を、コストゼロで賄える。ベーシックインカムは、正式な国民のみへの配当なので、就労ビザのみなさまは、自国水準の最低時給で働きたい放題にする。企業は大喜び。働きたい方も、働きたくない方も大喜び。そんな制度ですね。

　限りある資産が海外流出しては大問題なので、貿易圏の国々とは、ベーシックインカムの共存圏を形成して、公平配分を実現できる協定を結ぶ必要があるでしょう。

　協定外の国とは取引停止、もしくはものすごく高い輸入手数料をかけて、外貨獲得と、国内資本流出を最小限におさえます。

　働かなくてもお金がもらえるなら、働かないし、働いた分だけの見返りがないのなら、働き甲斐がないとかいう意見もありますが、お金のためだけの労働なんて、それこそQoL低いです。月々暮らせるだけの小遣いをいただいて、ありあまる時間を人間性豊かに暮らせばいいではありませんか。

６月５日、スイスの国民投票の結果が楽しみですね。

そして、以下がブックマーク

CNN.co.jp : 貧富の格差増大、上位６２人と下位３６億人の資産が同額

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学習性無力感 - Wikipedia

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ベーシックインカム - Wikipedia

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