望月の蠱惑

enchantMOONに魅了されたので、先人の功績を辿って、自分も月へ到達したい。

生命

ぼんやりとした不安の原因「試論」 -能動的自我の齟齬

はじめからエクスキューズ 中動態の本、まだ半ばです。読み進めたらこのブログ内容もupdateしなければならなくなる予感はありますが、芥川さんや、啄木さんや漱石さんやなんかが取り付かれていた「ぼんやりとした不安」の原因について「試論」として書いてみ…

フィロソィア・ヤポニカ 1 p.81

はじめに しばらく前からこの本を読んでいます。中沢新一さんの著作としてはかなり硬質な文体で、読み進めるのに苦労しています。 しかし、とにかく、読んでいて興奮を禁じ得ない本なので、読書メモとして気が付いたことを書き留めて、読書の指針としようと…

動態学 ―存在はとめどなく、とどめない

動態学とは 始めにこの言葉をみつけたのは以下の雑誌 『リブラリア vol.0(1988年11月10日)』142p 【動態学】変化を動きのままにとらえる発想法 田中優子 一、社会や人類や文化や人間の動き(ダイナミズム)そのものの法則性を対象とする 一、…

微笑みながら餓死する豊かな心

要点まとめ トレードオフ 「真」の豊かさは心の豊かさ 「偽」の豊かさは物の豊かさ 物欲の囚人の心は貧しい、という風潮 満たされぬ物欲機関 「欲求」は「心」から起こる 「心」は欠落を埋めたがる その欲求は「物」に向かう 我々は、そのように仕向けられて…

唯脳から唯識が、資本主義からエネルギー問題を経て宇宙船艦ヤマトに至る話

脳=自然=普遍という経路 唯脳論復活? 唯脳論の駄目だったところは、脳だけで世界を説明しようとして、実は「社会」しか説明できなかったところだが、近代における「自我」によって霞んでしまった「他利」への抜け穴として、古層の神話的共通点を取り上げ…

意識と身体の変容 グレゴリ=ザムザと青島リカ

はじめに 意識は身体感覚の総体から生じる。その総体とは「脳」に集約される。意識の痕跡が記憶となる。 『変身』 毒虫の脳 一夜にして毒虫となったグレゴリ=ザムザが、昨夜までの記憶を持っているということは、人間の脳の形が保存されていなければならな…

AIに「死」を

今、好奇心が熱い AIに好奇心を実装しようという動きが俄かに活発化してるね! jp.reuters.com 実は、好奇心らしきものの実装はすでに試みられていたけど、 gigazine.net DQNに好奇心アルゴリズムを実装するという試みは、ちょっと期待しちゃう。 www.e…

外科医の詩情

はじめに 演出論なんちゃって 手術、死体、暴行、処刑、事故。人体欠損の様子を、真正面から映し出す演出が増えてきました。小道具の製作技術や、CG合成の技術が進み、高解像度でも作り物っぽくない臓物などを提供できるようになったのですね。 映像としての…

八百万の神の世における神ならざるものとは

この世の不思議 不思議=自然=存在 この世界にはたくさんの不思議があり、その大半は「自然=存在」に関係している。 その不思議と人間とは、どのような関係を結ぶことができるだろうか? 天の配剤 自然の傍らに過ごすほかない人間にとって、その天の配剤は…

生活保護 or 安楽死 QOL

ゴールが見えないと、全力を出せないタイプなので。 マラソン大会では、「ラストスパートが早すぎる」という理由で、「怠けていたな」と叱責されて、正座させられたりしてた。 人生、長くない? ただ、息しているだけの命なんて、自分にとっても不要だと思う…

女子高校生青春映画の王道 『アイコ十六歳』

アイコ十六歳 これまでで、最も好きな映画だ。 www.youtube.com 同時代性という贔屓目を差し引いても、30年以上にわたって、No.1であり続けるというのは、かなりのものではないか。その理由の大部分は、富田靖子さん演じる三田アイコさんの魅力によるもの…

D.Q.N.の報酬 そして 弥勒菩薩へ

Deep-Q-Network だよっ 大人になんてなりたくない! 『アルファ碁(1)』ですっかり流通した ディープラーニング。「速さ」の次は「深さ」ってんで、この名称を冠した「ナンチャッテ深層強化ニューラルネットワーク(2)(3)学習教材」が、雨後の筍状態だね。でも…

『心の社会』は工場の分業ラインとは違う気がするので

出会い この記事を見て、「絶対に読まねば」と勢いこんで図書館検索予約入れた。 wired.jp その本は、 彼は言う。 心は心を持たない小さなエージェントの集合体。 心とは脳の働きである。 それそれ、それ知りたかったこと! 著者? AIの偉い人(?)。人工知…

資本主義社会からの強制出家(在宅)

少子化・ボッチは素敵な果実 今の世の中って インテリジェント・デザイン進化説 先ごろ、ローマ教皇が、進化説も一つの仮説として認めるよ(1)。とおっしゃって波紋が広がった。「神は人を神の似姿として造られた」のでたぶん、人類については論議の外なのだ…

『死なないやつら』レビュー

[WhatとHow]と[Why]との隔絶 書いたのは長沼毅准教授 長沼先生は「いいとも」のコーナーレギュラーを務めていたいたことがある。「越境する教授」という印象だ。だが今回の書籍では、真面目すぎたようだ。 生命とは散逸構造体である 目次でこの項目があるの…